NPO法人高次脳機能障害サポートネットひろしまは、
平成17年に脳外傷により高次脳機能障害を負った
当事者と家族が始めた作業所
「クラブハウス・シェイキングハンズ」がはじまりです。
高次脳機能障害の正確な診断がされていない方、
診断されていても、日常生活上の問題が見過ごされ、
支援を受けておられない方もおられます。
高次脳機能障害は外見からでは分かりにくい障害のため、家族や周囲の人、本人にも障害の自覚のないことがあります。
自己理解が不十分なまま社会に出ると、誤解を受けたり、失敗を繰りかえして自信を失い孤立することもあります。
一般の方や、医療従事者の間でもまだ十分に理解されているとは言えない状況にあります。
サポートネットひろしまは、高次脳機能障害者とご家族の悩みを共有し関係機関と連携しながら
スタッフが有する経験、専門的な視点を活かし、自立に向けてサポートします。
サポートネットひろしまでは、スタッフとして在籍する当事者家族の経験と知識を生かしたネットワークを構築しています。
社会福祉士、精神保健福祉士、心理士、第1号職場適応援助者の資格を持ったスタッフとともに、当事者の家族もスタッフとして在籍しています。専門的な視点と、当事者と過ごしてきた家族としての経験や知識が皆さんのお役に立つと思います。
また高次脳機能センターをはじめとする医療機関、障害者職業センター、ハローワーク、そして法律事務所などの関係機関とのネットワークを構築し、サポートを行っています。
これまでの日常生活が、ある日突然行えなくなることは本当にたへんなことです。
当事者の生活状況の把握、行動観察をすることからはじめ、日常生活に生じる問題を洗い出し、有効な対処法をアドバイスしていきます。
学校や会社、病院など関係機関との連絡調整はもちろん、障害者手帳申請や障害年金申請のアドバイスもします。また、様々な福祉サービスや他の施設を紹介したり、事故で負った障害であれば示談についての相談や弁護士等法律の専門家の紹介も行います。
同じ悩みを抱える家族同士が知り合える場、障害理解のための勉強の場を設けています。
広島県内5カ所で定期的に交流会や勉強会を開催しています。座談会形式の気楽な集まりで、障害の捉え方から、家庭生活での対応の仕方や工夫を学ぶ場になっています。
この場に参加することで、高次脳機能障害者のサポーターとして家族が重要な役割を果たすことや、高次脳機能障害を理解していくことの大切さに気づくことと思います。
同時に、個別相談も行っています。
障害年金の書類の書き方、交通事故の補償など、内容によっては専門家を交えた個別相談を実施しています。
私たちは常に当事者と家族に何が必要なのかを考えて様々な企画をしています
高次脳機能障害に精通した専門家による講演や当事者と家族の貴重な体験を聞かせてただく勉強会などを県内各地で実施しています。
また、当事者家族にとって“あったらいいな~”の情報を掲載した会報誌を発行しています。
ホームページでは講演会、相談会のお知らせや活動の様子をレポートしています。